2017.07.31 Max De Martino

EF-X500をロケで試す -Max De Martino

Max De Martino

Max De Martinoは、イタリアの歌手Eros Ramazzottiの欧州ツアーの映像ディレクターを務めた1990年以降、イメージを扱う仕事に従事している。
Madonna、Bruce Springsteen、Lou Reedのインタビューカメラマンを担当し、その後、ビデオディレクターとしてPino Daniele、Antonello Venditti、Vasco Rossiのツアーに参加した。
ウェブのパイオニアとして、彼は1996年に"Applicando"のインターネットコラムを担当した。ほぼ10年間、彼は、セールスマネージャーとして120店舗を持つ企業をコーディネートした。
彼は撮影を始めて26年になり、その間FastwebやPininfarinaといったプレスキャンペーンに従事したり、イタリア国内外の様々な作家のポートレートを撮影した。彼の写真は、ウィルバー·スミスのような著名な作家の作品に掲載されている。また、彼は プロ写真家協会"Tau Visual" のメンバーである。流暢な英語を用いて海外での仕事もこなしている。
彼はTiziano Terzaniのウェブサイトの立ち上げ・管理を担当しており、2006年には "Dentro di noi, parlano i lettori di Tiziano Terzani"を編集した。また、NGO団体と連携し、写真撮影の講義を運営している。特に75~94歳の高齢者のために開催されたコースお陰で、彼は後援団体を獲得し、6つの展示会も開催した。
彼はこれまで27カ国を訪問し、2008年6月に、彼はイラク、クルディスタン地域で個展を開いた最初の西洋人写真家となった。

最初のモデルは、エミリオ(82歳)。私が採石場に着くと、エミリオはハンマーとチゼルを使って、仕事を見せてくれた。この撮影では、フラッシュはそのままで使うことにした。そうすることで、現場の荒々しさや険しさが際立つからだ。

次に向かった先は、ホアン・アントネラ夫妻。彼らは大理石彫刻の小さなスタジオを営んでいる。この撮影では、EF-X500をソフトボックス「Cactus CB-60」のなかに設置し、モデルの左側から45度の角度から照らした。そうすることで、フォトスタジオで撮影されているかのような雰囲気を再現することが出来る。さらに、もう一つのEF-X500をリフレクターとして使い、モデルと背景を切り離すようにした。

エジオは、大工であり芸術家だ。彼は宗教の儀式や典礼で使う、家具やオブジェを作っている。そして、世界中から取り寄せた木で彫刻を作っている。エジオの撮影では、3種類のライティングを試してみた。

この横位置の写真では、柔らかくて自然な光を得るために、EF-X500とProfotoのアンブレラをモデルの左側に配置した。2枚目の写真では、Cactus C-451という、小さなアンブレラを使うことで、モデルと後ろの工具が浮かび上がるような演出をした。

3枚目の写真では、工具を際立たせたかった。モデルを照らす光は、2枚目と同じCactusのアンブレラで調整している。背景にある工具は、EF-X500をもう一台、ローグのグリッドと使ってライティングを調整した。

マッシモは鉄の職人だ。彼の撮影では、グリッドを外したCactus CB-60にEF-X500を設置して、モデルの左側45度の角度から光を当てることで、マッシモと彼が作ったRailに光が当たるようにした。後ろにも赤色のフィルターをつけたEF-X500を設置し、鉄の曲線を浮き上がらせるように演出している。

このプロジェクトでは、Manfrottoの三脚にEFX500を設置して撮影している。軽くて丈夫なManfrottoの三脚は、このようなロケの撮影でとても重宝する。

光の強さはカメラのメニューからマニュアルで調整した。そうすることで、細部まで、自分の思い描く通りに、自由に調節できるからだ。

狭い空間で撮影する時には、EF-X500のような小型のフラッシュが便利だ。このプロジェクトで協力してくれた職人達は、プロのモデルではない。カメラを向けられると緊張してしまう。撮影現場の雰囲気を和やかにするためにも、小さい機材は役に立つ。

今回の撮影は、プロジェクトのほんのスタートにすぎない。この地域の人々をこれからも撮影していく予定だ。小型でパワフルなフラッシュEF-X500は、これからも活躍してくれるだろう!

続けて読む:

#1 EF-X500 Overview
#2 EF-X500 Testing on Location
#3 EF-X500 Testing on Location Pt2.